才能を秘めた北欧若きデザイナーと共に成長するテキスタイルブランド「カウ二ステ」

才能を秘めた北欧若きデザイナーと
共に成長するテキスタイルブランド「カウ二ステ」

「カウ二ステ」クリエイティブディレクター / ミッラ・コウックネンさん

EDiT 1日1ページ手帳2019年版のおすすめカバーのひとつは、フィンランド発のテキスタイルブランド「カウ二ステ(KAUNISTE)」とのコラボレーション。

そのカウニステのクリエイティブ・ディレクターを務めるのは、ブランドの立ち上げメンバーのひとりでもあるミッラ・コウックネン(Milla Koukkunen)さん。新作の方針を考えたり、パターンの図柄や色彩の最終決定を手がけたりしながら、時間さえあればヘルシンキのショップにみずから立って接客もおこないます。そんなミッラさんに、手帳の印象や自身の日々の過ごし方など、クリエイティブな世界で働くフィンランド人目線からの、楽しくて参考になる話をお聞きしました。

TEXT : こばやしあやな PHOTO:安井草平

デザイン大国・フィンランドに現れた
新鮮、誠実でアーティスティックな新星

テキスタイル・デザイン大国フィンランドでは、すでに世界的に認知された歴史あるブランドが、依然大きな影響力を持っています。いっぽうで近年は、規模や伝統にとらわれず、現代らしい感性やコンセプトを重視した、大胆で新鮮な生地づくりに挑む「新星テキスタイルブランド」も、次々に頭角を現しています。カウニステは、10年かけてまさにその代表格となった、次世代のクリエイターやデザイナーたちにとっての希望の星です。

ヘルシンキの本店は、ツートンカラーのトラムが行き交い、大聖堂をはじめとする観光名所に囲まれた大通りに面している

2018年に創立10周年を迎えたカウニステは、ヘルシンキ郊外の小さな木造家屋のなかに設けられた、創業者お手製のシルクスクリーン・スタジオで産声をあげました。まだなんの実績も名声もなかった当初から、見栄えだけがキュートで商業的なものづくりの対極を貫く、新鮮で、誠実で、アーティスティックな作品の創出にこだわってきた、ディレクションメンバーと協働デザイナーたち。

お店に立つときは、いつも愛犬チューバッカを連れて出勤するミッラさん

才能が光る若手デザイナーの発掘から、素材の選択、染料の配合、そしてお店番まで、やれることはなんでも自分たちでやる。デザインに対しても生地の品質に対しても、しがらみのない若くて小さなブランドだから可能な、本当に長く愛されるための「サステナビリティ」をシビアに追求し続けてきたといいます。

店内は、カウニステならではの柔らかくも生き生きとした色柄に彩られている

結果、そのブランド哲学と、1パターンずつに個性があって丁寧さの際立つデザインが、徐々に感度の高いフィンランド人に受け入れられていきました。いまでは、街のシンボル、ヘルシンキ大聖堂の眼の前というとびきりの場所に路面店を構えて、連日国内外からのお客さんを魅了しています。

店の大きなガラス窓の先には、ヘルシンキ大聖堂と元老院広場が佇む

予定もアイデアも「書くこと」なら
オール・イン・ワンできて実用的な1日1ページ

コラボレーションの手帳を使い始めるのが「2019年まで待ちきれない」というミッラさん。2018年版のリフィルを入れて、ひと足早く「お試し使い」をしてくれています。カウ二ステの商品や北欧のアーティストの作品であふれる、フィンランド・ヘルシンキの素敵な自宅に招き入れてくれたミッラさんが、手帳を使った感想を教えてくれました。

白やパステルカラーが基調の清楚な空間に、手帳にも採用されたパンジー柄のクッションが映える

―自分たちで生み出したテキスタイルパターンに包まれた日本の手帳の使い心地や、カウニステ柄の手帳の第一印象はいかがでしたか?

私たちのデザインを用いたカバーの仕上がりには、とても満足しています! 話し合いを重ねて、この風合いや色彩の実現のために最善を尽くしてくれたマークスの制作チームには、こころから感謝しています。

手帳を開いてみて感激したのは、ビジネスカードなどを入れておける内ポケットがついていたことですね。巻末に地下鉄路線図が載っているのも、私たちフィンランド人にはない発想で、なるほど便利だなと思いました。とにかく、はやく年が明けて本格的に使い込み始めるのが楽しみになる、とっても機能的な一冊だと思います。

―ミッラさんの典型的な仕事日・休日のライフスタイルをお聞かせください。

カウニステというブランドのクリエイティブ・ディレクター職務の実際は、周りから驚かれるほどに多様で、決まりきった生活リズムや日常のルーティーンはほとんど存在しません。ある日はデザイナーや取引先との打ち合わせに出向いたり、ある日は自宅やカフェで新しいアイデアについて考えることだけに集中したり、またある日はお店に立ってお客さんとの会話を楽しんだり。

東京のショップオープンに際しては、私もしばらく日本に駆けつけていました。とにかく毎日、その日その日のスケジュールやタスクに従って、居場所を変えながら違うことをしている感じですね。オフの日は、できるだけ自然のそばでリラックスすることを心がけています。愛犬とジョギングに出たり、コテージで家族と過ごしたりするのが、長年お気に入りの休日の過ごし方です。

―ご自身のライフスタイルに合わせて、どんなふうに利用していますか? 実際に使ってみた感想は?

仕事柄、毎日違うタスクを一人で消化していかなければならないので、毎朝その日のTO DOリストをつくって行動するのが日課です。なので、このEDiTの1日1ページ手帳にも、その日1日の予定と具体的な日々のタスクを書き出して活用しています。これだけたっぷり余白があると、予定が詰まった日でもゆとりを感じさせるようにゆったりとタスクを書き出せるし、見返すのも楽なのがよいですね。

その日のうちにクリアできず、明日に持ち越しとなったタスクは、翌日のページの下部の余白に書き込んでリマインダーとすることにしました。こうすることで、翌朝に、今日は何を優先的にやらなければならないかを自覚してから、能率的にその日のスケジュールを組み立てることが可能になりました。

「しっかり書き込んでも、北欧のデザインのように余白が確保できて見やすい」とご満悦のミッラさん

―フィンランド人が普段使っている手帳と、どんなところが違うでしょうか?

フィンランドでは、これよりずっと小さい、ポケットサイズの手帳が主流です。手帳はあくまで端的にスケジュールを書き込むためだけのもので、たとえば会議の内容をメモしたりアイデアや考えを書き留めたりしておくためのメモ帳や自由帳としては、別冊で大きめのノートを携帯しています。でもこのEDiT手帳なら、そうした日々の「書く」作業スペースがオール・イン・ワンになっているので、とても実用的ですよね。

手帳といえば普通は「予定」を書き込むためのものだけれど、1日1ページ、これだけたっぷりと余白があるので、その日実際に起きた出来事や考えを書き留める「日記」としても、使い勝手がよいのではないでしょうか。

ミッラさんのかわいいフィンランド語の文字が並ぶ

―最後にヘルシンキから、日本のカウニステファンやEDiT手帳のユーザーへ、メッセージをお願いします!

フィンランド国外に店舗をオープンさせることは、私たちの長年の夢のひとつでした。ですから、ブランド10周年という記念すべき年に、とりわけカウニステを愛してくださるファンの多い日本でその夢の第一歩を踏み出せたこと。さらには日本の素敵な手帳とのコラボレーションが実現したことは、本当に幸せで誇らしいことです。これからも、日本の皆さんがカウニステの信念に共感し、そのデザインを身近に長く愛し続けてくだされば、こんなに嬉しいことはありません!

ミッラさんが使っているEDiT手帳「パンジー(Orvokki / オルヴォッキ)」柄は、フィンランド出身のデザイナー、ハンネレ・アイヤラ(Hannele Aijala)のデザインによるもの。北欧デザイナーらしい色づかいで鮮やかなパンジーの花々を大胆に表現したカウニステでも人気の作品です。

そばにあるだけで、日々の生活が軽やかに楽しくなる、不思議な力を秘めたカウニステのデザイン。ぜひ2019年は、毎日手にする手帳から、いつでもポジティブな気分を誘い出してもらってくださいね。

KAUNISTE STORE TOKYO
東京都目黒区自由が丘1-26-8 キクモトビル1階
月-金 12:00-19:00 / 土-日 12:00-18:00 定休:水・年末年始

KAUNISTE STORE HELSINKI
Aleksanterinkatu 28, 00170 Helsinki
火-金11:00-18:00 土 11:00-16:00 定休:日・月・祝日・年末年始

ヘルシンキのショップ前の大通りを愛犬と渡るミッラさん
ミッラ・コウックネン Milla Koukkunen
カウ二ステ / クリエイティブディレクター

ヘルシンキ生まれ、在住。中国、イギリス、フランスへの留学経験があり、実に5カ国語以上を話すマルチリンガル。カウニステのクリエイティブディレクターとして、モチーフや配色決定などの新作のディレクションをおこなういっぽう、堪能な語学力と朗らかなコミュニケーション能力を活かして、創業当初から営業業務、接客までをマルチにこなす。

【カウニステ
2008 年、ミッラ・コウックネンを中心に4人のクリエーターが集まり、ヘルシンキに立ち上げたテキスタイルブランド。ブランド名「カウニステ」とは、「デコレーション」を意味する言葉。専属デザイナーはおらず、才能や個性が認められた国内外の若きデザイナーたちに声をかけては、彼らといっしょに時間をかけて丁寧に新作づくりをしている。2018年10月に、ギャラリーを併設した路面店を東京・自由が丘にオープン。

Site : kauniste.jp
Instagram: @kaunistejp