商談や店舗まわりなど外出や人と会う機会が多く、忙しい営業の仕事。アポイントなど日々のスケジュール管理のほか、商品情報や取引先のデータなど、整理したい情報がたくさんあります。
そんな膨大な情報をEDiTの「週間ノート手帳」を使って整理しながら、日々の仕事を楽しんでいるマークスの営業スタッフの使い方をご紹介します。
PHOTO:吉崎貴幸
「この人の話を聞きたい」と思ってもらえるよう、アンテナを張って
私は新卒でマークスに入社したのですが、1年目は直営店の販売スタッフからスタートしました。その後、本社への異動で営業部に配属となり、1年3ヶ月。現在担当している取引先は、雑貨店やセレクトショップ、文具店、カメラ店、美術館のミュージアムショップなど、全部で200社ほどあります。
営業の業務は売上分析などのデスクワークもありますが、商談がないときでも店頭に足を運んで売場の状況を確認したり、取引先以外の店舗の商品セレクトをリサーチしたりと多岐にわたります。
商談のときに自社の商品をただ紹介するだけでは、バイヤーにコンタクトをとりたいと思ってもらえなくなってしまう。「この人に会うといつも新しい情報を教えてくれる」と思ってもらえるよう、常にアンテナを張ってトレンドや市場をチェックし、取引先との何気ない会話に生かせるよう、なるべく外に出て情報収集をするように心がけています。
研修をきっかけに、1日1ページ手帳を使うことが習慣に
学生の頃はマンスリータイプの手帳を使っていましたが、マークス入社前の内定式で、EDiTの1日1ページ手帳を支給されたんです。しばらくはそこに簡単な日記を付けていたのですが、入社1年目のメンバーによる研修の一環として、1ヶ月間、毎日EDiT手帳を使い、感想や改善点をフィードバックするという課題が与えられました。手帳を本格的に使う習慣が身に付いたのは、そこからですね。
店舗の販売スタッフとして働いていたときに使っていた1日1ページ手帳
そのときは直営店で働いていたのですが、1日1ページには、「今日学んだこと」、「できたこと」、「次回の課題」を毎日書き込んでいました。接客するうえでの気づきや学びを振り返ることができるし、その日に自分が売った商品を把握することで、自信にもつながりました。また、店で扱うブランドの数が多く、覚えるのにも苦労していたので、ブランドの情報やイラストを描いたりもしていました。今見返してみるとこのとき、かなり頑張っていますね(笑)
営業職では、週間ノート手帳がしっくりくる
もともと人と話すことが好きで、「人と関わる仕事がしたい」と営業職を希望していたので、本社に異動になったときに営業部に配属されてうれしかったです。学生時代から自分がよく通っていた雑貨店などが、今は自分のお客さまになり、提案した商品が並んでいることを思うと、ちょっと感動してしまいますね。
店舗にいたときは「今、目の前にいるお客さまのために何ができるか」というシンプルな考えの中で商品を売ることが目標になっていましたが、営業の仕事では、会社として売っていきたい商品や、市場の動きなどさまざまな視点から考えることが増えました。その分多くの人に影響を与えられるし、動かす金額も大きいので、どちらも違う面白さがあると感じています。
ただ、まだまだ営業に必要な情報量の多さに追いつけていなくて。条件や情報は取引先ごとに覚える必要があるし、売上も見ていかなければならない。そんなとき、週間ノート手帳を使うようになってすごく楽になったんです。年間カレンダー、マンスリーページ、ウィークリーページ、それぞれに必要な情報を振り分けて整理することで、それらを把握しやすくなりました。今は週間ノート手帳以外のフォーマットを使うことは考えられないですね。
年間カレンダー:商品の入荷情報の確認に
1年間を一覧できる年間カレンダーには、商品の入荷情報を記入しています。商品情報は他のスケジュールページに書くと別の情報で埋もれてしまうので、あえてこのページに分けています。商談で聞かれることも多く、その場ですぐに答えられるようしておくと便利です。
黒いペンでシンプルに商品情報のみを書いた年間カレンダー
マンスリーページ:おおまかなスケジュールと目標管理
マンスリーページには、スケジュールと売上目標、これだけはやる! という行動目標、そして大まかなその月のTO DOを書いています。常に目に入るところに目標を書いておくと自然と意識するようになります。
① テーマの欄に月ごとの売り上げ目標を書いて、数字への意識づけを
② 月単位の大まかなTO DOを記入し、ウィークリーページでブレイクダウンしていく
③ 休暇はテープを貼って、ビジュアルで日程の長さがひと目でわかるよう工夫
④ 基本は黒、赤は提出物の締切、青は取引先への納期とペンの色分けルールをつくる
ウィークリーページ: TO DOリスト
ウィークリーページにはその日のTO DOを箇条書きしています。ただ文字だけが並んでいると途中で飽きてしまうので、手帳を見るたびに楽しい気分になるよう、カラフルな付せんを選んだり、気分でページごとに使う付せんやステッカーを変えたりしています。
① 基本は黒いペンで書いて、赤で進捗をチェック。持ち越してしまったものは青で目立つように印を付ける
② 下半分のノートページには、毎週行われるチームミーティングの議事録や取引先ごとのメモを
③ 覚えておきたいメモは、カラフルな付せんなどを使ってページにメリハリを付ける
書いて情報を吐き出すことで、思考するための余白をつくる
商談するときも、必ず巻末のノートページにメモをしています。別のノートに書いていた時期もありましたが、結局はどこに書いたかわからなくなったりしてしまって。週間ノート手帳はノートページがたっぷり付いているから、残りページを気にせず何でも書き込めるし、情報を探す手間も省けて効率的に時間を使えている気がします。
もともと書くことが好きで、学生時代もテストの復習ノートなどをまとめるのが得意でした。書くことで覚えるし、見やすくまとめているとあとで見返したときに頭に早く入りやすい。今はやること、進めることが、本当にたくさんあるので、手帳に書いて情報を外に吐き出すことで思考するための“頭の中の余白”をつくるような気持ちで使っています。
この1冊に私の仕事のすべてが入っているので、なくてはならない相棒のような存在。もし家に忘れて出勤したら仕事にならないので、取りに帰ってしまうと思います(笑)