1日1ページ手帳と万年筆で日常を味わう

1日1ページ手帳と万年筆で
日常を味わう

雑貨クリエイターとして、クラフトやイラストの楽しさを書籍やワークショップなどを通し表現し続け、近年は『筆ペンで書く ゆる文字』(誠文堂新光社)をはじめ、自らクリエイトする「ゆる文字」に関する著書も多数ある宇田川一美さん。ここ最近は「万年筆で書く」ことにハマっている宇田川さんに、EDiTの1日1ページ手帳を使って、ひとこと日記をゆる文字で書く楽しさをご紹介いただきます。

アイデア・語り : 宇田川一美

「書くこと」を楽しむのが第一優先

高級な筆記具というイメージが強かった万年筆も、近年は低価格帯なラインが増えています。またインクの種類も豊富になり、万年筆やインクのイベントなども開かれ、その魅力にハマっている人も増えていますよね。私もそのひとりで、万年筆を使ったときに見られるインクの濃淡や、いつもと違って見える自分の文字に愛着を覚え、この数年来、日常的に使っています。

ゆる文字で書いた1日1ページ手帳の使用例

EDiTの1日1ページ手帳に、万年筆のゆる文字でその日の日記やログを綴ると、なんでもない日もいいことがあった1日に感じてくるから不思議。その日のひとこと日記や、耳に入った誰かの言葉、車内広告などで目に留まったキャッチコピー、頭に浮かんだ特に意味もないフレーズなどを書いてみましょう。


万年筆=きれいな文字、でなくてもよいのです。まずは「書くこと」を楽しむのが優先。そのために考えた「手書きフォント見本」のようなものが、今回ご紹介する「ゆる文字」です。

まずはペン先から、インクがみずみずしく紙に乗る感覚を味わってください。EDiTのオリジナル手帳用紙はなめらかで、書くときに手が触れていても気持ちがいいですね。

文字の一つひとつのフォルム
の特徴をオーバーに書く

「ゆる文字」を書くポイントは、文字の一つひとつのフォルムの特徴をオーバーに書くこと。丸みのある部分、伸ばす部分、そこを強調して書くだけで、グラフィカルな文字になるんです。私が創作した、3つのゆる文字の書き方の簡単なポイントをご説明しましょう。

ゆる文字で書いた1日1ページ手帳の使用例

①「FLOW文字」の書き方ポイント

思いついたフレーズをとりとめもなく書いてみる

ふわふわと宙に浮いている感じをイメージした文字。「今日のメイントピック」「心に残ったひとこと」など、大きめに書く“見出しの書体”としておすすめです。文字のもつキャラクターを引き出してあげましょう。

①「FLOW文字」の書き方ポイント

②「作家文字」の書き方ポイント

やること、買うものの備忘録。大きく書くと、目に留まる

文豪になった気分で、さらさらっとしたためる自分を想像しながら書いてみましょう。ひと筆書きのイメージで、文字をつなげるとそれっぽくなります。ちょっとしたひとことでも、この文字で書くと大げさに見えてしまい、おかしさを感じさせる文字です。

②「作家文字」の書き方ポイント

③「しっぽ文字」の書き方ポイント

食事の記録。あまり考えずに、さらっと書く

ラフなゆるゆる文字。デフォルメ感を強調することで、ゆるさの中に個性が出ます。文字の最後をしっぽのように伸ばしましょう。目の前にあること、こころに浮かぶことを直感的に、写真を撮るように書くのが似合う文字です。

③「しっぽ文字」の書き方ポイント

④ イラスト

万年筆は画材としても、イラストととても相性がよいんですよ。ページのポイントに、目の前にある日用品を1日ひとつ、描いてみましょう。スケッチを重ねるごとに、好きなものや、自分の興味の対象がはっきりしてくることを実感させてくれるでしょう。

普段の文字、日常が
ちょっと素敵に

万年筆で書く「ゆる文字」は、インクの濃淡や線の太さなど自分でも予想していなかった結果が、味を出してくれたり、かわいさを生み出してくれたりします。ゆる文字にこだわらずに、普段の文字で書いてみても、いつもとは違った雰囲気を持つ素敵な文字に変身してくれるはずです。「描き直せないし、失敗したらどうしよう」と恐れることなかれ。失敗しても、いい味になりますよ。

その文字で1日1ページ手帳に綴る毎日は、日によって文字の大きさが違ったり、文章の長さが違ったりしてもいいんです。最近は、手書きした手帳の画像をSNSに投稿する人も増えていますよね。アナログとデジタル、両方のいいところを使って、もっと手帳や手帳によるコミュニケーションを楽しみましょう。まずは、「書くこと」を楽しんでくださいね。

宇田川さんの著書『万年筆で書ける 楽しいゆる文字』

2019年8月に発売された宇田川さんの著書『万年筆で書ける 楽しいゆる文字』(実務教育出版)は、 10種類のゆる文字のほか、アルファベットやイラストの描き方に加え、文字練習帳も付き、「書くこと」「万年筆」を楽しみたいビギナーにぴったりの1冊

※EDiTのオリジナル手帳用紙は、ご使用されるインクの種類やお使いの筆記具の状況、筆圧などによって、染み通しや透き通しをする場合があります。最初に、目立たないところに試し書きをしていただき、ご確認いただきますよう、お願いいたします。また筆記具によっては、向かないものもありますので、ご了承ください。

万年筆で書いたページの裏面

*染み通し(筆記具などのインクが裏ページへ染み出してしまうこと)や透き通し(印刷した文字などが裏ページへ透けて見えること)

宇田川一美さんプロフィール画像
宇田川 一美さん Kazumi Udagawa
雑貨デザイナー

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。雑貨メーカー企画室勤務を経て、現在は雑貨や文房具の企画・デザイン、書籍やワークショップで手作り雑貨の提案などをおこなう。著書に『筆ペンで書く ゆる文字』(誠文堂新光社)『万年筆で書ける 楽しいゆる文字』(実務教育出版)ほか。
Facebook : @k.udagawa
Twitter : @udagawa_kazumi
Instagram : @yurumoji_mannenhitsu