図や記号で情報を整理!工夫いっぱいの仕事ノート

図や記号で情報を整理!
工夫いっぱいの仕事ノート

名本優有里 / 商品企画

EDiTを製作・販売するマークスで、手帳や紙製品の商品企画を担当する名本優有里。学生時代より好きだった手帳や文房具の世界に入り、一から商品をつくることを学んで4年目。手帳のカバーデザインの企画から始まり、今では働く若い女性の感性をキャッチしたさまざまな商品の企画開発に取り組んでいます。

そんな彼女が使用しているのは、自由度の高いマンスリーページとたっぷりのノートページが特長の月間ノート手帳。担当商品ができるまでのTO DOも商品リリース後のプロモーションアイデアも、独自のルールで見やすく情報を整理しながら書き込んでいます。

PHOTO:吉崎貴幸

「手帳をつくりたい!」、思いがかなって企画職へ

「高校までは山と海しかない姫路のはずれの土地で育ったんです。周りに何もなかったから、上京して雑貨店や量販店などに行くようになり、デザイン性のある文房具や雑貨に触れたときは新鮮で。面白いモノが世の中にたくさんあるんだと知りました」

仕事と手帳について話す名本優有里

収集癖があり趣味人でもある父の影響もあってか、大学入学を機に横浜に移り住んでから、好きな文房具や雑貨を少しずつ集めるようになり、自然と「このアイテムはどこでつくられているんだろう?」と、商品をつくる会社にも興味を抱くようになったのだとか。

マークスへの入社は、愛用アイテムのひとつだった手帳を“自分の手でつくってみたい”という思いがきっかけになったそうです。

そして直営店の販売スタッフを経て、念願かなって本社で手帳カバーを開発する日々が始まりました。

「入社前の面接からずっと“手帳の企画に関わりたい”という希望を会社に伝えていました。『この子はずっと言っているから、そろそろやらせてあげようか』と、半分お情けで企画チームに入れてもらえたのかもしれません(笑)」

書き込みやすさがうれしい月間ノート手帳

「手帳の企画チームは中面フォーマットとカバーで担当が分かれていて、私はカバーの企画を担当しています。手帳の始まり月は秋冬(9月~1月)と春(3~4月)、年2回製作期間があるのですが、初めて企画担当したシーズンでは先輩に付いて指示書の書き方からデザインチェックの仕方まで、一から教えてもらいました。次からは前シーズンからの継続デザインの商品などを1人で担当するようになり、3シーズン目にはカバーの新規デザインの企画も任せてもらいました。今は手帳用のマスキングテープや、今までマークスになかったシステム手帳の開発にも携わり、仕事の幅がどんどん増えている実感があります」

1人でできることが増え、ヒット商品も手掛けるように。ひとつひとつの仕事の大きさにやりがいを感じている反面、社内外で関わる人が増え、複数の企画スケジュールをもっと効率よくコントロールしていかなければならないと感じているそうです。

月間ノートを広げているところ

そんな中、仕事ノートとして使いやすい手帳を求めてEDiTの月間ノート手帳を使ってみたところ、記入スペースが広く予想以上に書き込みがしやすかったそうです。1ヶ月のスケジュールを俯瞰で見ることができ、月ごとの業務の詳細をノートページにまとめられる点もお気に入りなのだとか。

ポイントを認識しやすく視覚化することで、効率アップ

独自のルールにもとづいた記号や図を使い、丁寧に書き込まれた手帳は、「マンスリーページ」とその次の「マンスリーノートページ」、巻末の「ノートページ」を使い分け、情報を整理。強調したい部分に色を引いたり、マスキングテープや付せんを使ったりと、ポイントを認識しやすく視覚化することで効率とモチベーションのアップを心がけているそうです。

【マンスリーページ】

月間ノート手帳のマンスリーページの使い方

① ルールを決めてつくった記号が、予定やその日のトピックをわかりやすく判別させるのに活躍

② 全面にレイアウトされたブルーのドット罫は、矢印や枠をきれいに書くときのほどよいガイドとなり、使いやすい

③ 主に仕事用として使っているため、土日のスペースは付せんを貼るスペースとして活用。付せんには緊急性が高く、終わったらはがして捨ててもOKなTO DOを記入

④文字の色は目にやさしく見やすいネイビーを使用。期限のある重要なポイントには赤、休暇や覚えておきたい期間などに青でアンダーラインを加える

【マンスリーノートページ】

月間ノート手帳のマンスリーノートページの使い方

①アイデアを図にすることで、あとから見返したときに自分の考えやイメージが思い出しやすい

②担当アイテムの進捗状況を箇条書きでリストアップ。未達成のものにはアンダーラインを引いて、やり忘れを防止

③6つのスペースに区切って使えるフォーマットでは、横一列のブロックを業務ごとに3段に分けて進捗管理。左ページを基本項目、右ページを左側の関連メモとしている

【ノートページ】

月間ノート手帳のノートページの使い方

① 打ち合わせ時にメンバーと共有するために、ブルーのドットをガイドに使いイメージをイラストや図で表現

② 検討事項は事前にネイビーのペンで、決定事項は打ち合わせ後にシャーペンで記入と、見返して分かるよう差別化

開発した商品を手帳に貼って、シミュレーション

ノートページには、名本が担当し、2018年7月に発売した「水性ペンで書けるマスキングテープ・ミシン目入り」を貼っているページも。

水性ペンで書けるマスキングテープ・ミシン目入りを使用した月間ノート手帳

「これは手帳やノートのデコレーションを気軽に楽しみたいという人に向けて開発した商品なので、実際にどんな人がどういう風に使うのか、自分の手帳にシミュレーションしながら商品づくりを進めていました。打ち合わせなどで担当商品の魅力をプレゼンするとき、こんな風に使えるんです! と手帳を見せながらすぐに説明できるので伝わりやすかったですね」と、ノート感覚で使える月間ノート手帳ならではのよさが仕事にも活かされています。

アイデアが形になったときの、最初の驚きが好き

企画の仕事をやっていて、一番楽しいと思う瞬間はと聞くと、「ファーストサンプルが上がってきたとき」と名本は言います。

「頭の中で描いていたアイデアがデザイナーによって具現化され、印刷会社などに入稿後にサンプルとして届くときの、予測がつかないワクワクがたまらないんです。色ひとつとっても、生地や素材によって見え方が変わってくるので、毎回驚きがあります」

思い通りにいかなかったり、予想外にいい結果が生まれたり。商品として世に送り出すまでの過程を、一喜一憂しながらも進んでいく様子を話す彼女の表情からは、ものづくりへの愛着が伝わってきます。

ラバー製ダイアリーカバーについて話す名本

また、商品そのものだけではなく、店頭に並んだときのパッケージや陳列方法を考えるのも商品企画の大切な仕事のひとつ。

以前、ドリンクの形を模したキャッチーなラバー製の手帳カバーを開発したとき、今までにない形状だったため、店頭で立てて並べるときの見せ方に苦労したことがあったそうです。

「本体のデザインはイメージ通りに決まったのですが、そのあとが大変で……。ラバーが曲がらないように立てて陳列するにはどうしたらいいか、緩衝材を工夫して本体が動かないよう固定したり、テストを繰り返したり、社内外のいろいろな人の知識を集結させて販売までたどり着きました」

そんな苦労もあって、店頭に自分が携わった商品が並び、手に取っているお客さまの姿を見たときの喜びはひとしおだったといいます。

システム手帳をサンプルチェックをおこなう名本

開発中のサンプルチェックは入念におこなう

話を聞いた2018年9月は、11月に発売するシステム手帳の制作物やプロモーション準備の大詰めを迎えていました。

「システム手帳は、リフィルを選んで組み合わせて、自分好みの中身にすることができる手帳。持ち物を自分流にカスタマイズする人が増えているという時代の流れもあり、販売の現場からも求められていました。担当した『水性ペンで書けるマスキングテープ・ミシン目入り』とも親和性のある商品ですし、自分らしく理想の毎日をつくりたいと思っている人に使ってもらいたいですね」

今後は手帳や紙製品のほかにも、ポーチやペンケースなど立体のプロダクトの企画も手掛けてみたいという名本。未来への挑戦は続いていきます。

名本優有里
名本 優有里 Yuri Namoto
商品企画

手帳やステーショナリー、雑貨を扱う株式会社マークスで商品企画を担当。キュートな女性向けアイテムの開発を得意とし、これまでに手帳のカバーや手帳用マスキングテープなどの企画開発を手掛ける。イラストや記号を活用した手帳術は、同僚から定評がある。