使い方 「マステ」を使うと、EDiT手帳はもっと楽しく、分かりやすくなる 手で簡単にちぎれ、貼ったりはがしたりできる便利なマスキングテープ。デコレーションや封かん、あるいはラベル代わりに使うイメージが強くて、もしかしたら、マスキングテープを手帳に活用している人は意外と少ないのではないでしょうか? マスキングテープを使うと、ページがカラフルになるだけでなく、スケジュールシール代わりになったり、目印になったり、手帳をより使いやすくする小道具として、とても役立ってくれます。実は、EDiTのシンプルなレイアウトとの相性もなかなかいいのです。「マステ」を上手く使うヒントを、イラスト育児日記に続いて雑貨デザイナーの宇田川一美さんに教えていただきました。 PHOTO:井関信雄 アイデア・語り:宇田川一美 まずは表紙をカスタマイズ 表紙にハンドメイド感を出したいときは「マステ」はとてもいい立役者になってくれます。手帳における、一番やりやすくて、楽しい「マステ」の使い方がこの表紙のカスタマイズかもしれません。今回は、マロンブラウンの“スープル”に合う、スモーキーカラーの「マステ」で模様をつくりました。シャープなラインだけどかわいい印象の三角が茶色に映えます。落ち着いた色味を使うことで、大人の女性が持っていても違和感のない手帳カバーになりました。「マステ」は貼りはがしができるので、気分を変えたいときには、色や柄、貼り方を変えることで違う表情を楽しめます。 ※ 何度も貼りはがしをすると、粘着がなくなりますので、ご注意ください。 月間カレンダーに、7つの「マステ」アイデア 次は予定が細かく書かれる月間カレンダーページを例に、ポイントごとに「マステ」の使い方を見ていきましょう。 下写真の使用例では、“仕事は青”、“プライベートはオレンジ”とペンの色にルールをつくり、使い分けています。 月間カレンダーは打ち合わせの席でも、スケジュール確認などでよく開くので、人に見られても大丈夫なようにプライベート予定は最小限にし、その代わり、「マステ」を“自分だけが分かる目印”のように使います。仕事の合間に楽しみな予定を眺めることで、がんばる自分を励ましちゃいましょう。 ① 余白その月のテーマ(季節やイベント)、気分によって「マステ」を選んで。開くたびに気分がリフレッシュしそうです。 ② 曜日表示「月曜日はオレンジ」「火曜日はピンク」など、曜日ごとに色をつけて、カラフルに楽しく。平日と週末で色を分け、2色づかいにしてもいいですね。 ③ インデックス月ごとに色や柄を変えてカラフルに。ピンポイントで目的ページへ飛ぶことができます。該当月を開きやすくするため、その月だけに貼るのもいいかもしれません。 ④ TO DO欄とスケジュール欄の境TO DO欄とスケジュール欄を見やすく分けるライン代わりに。 ⑤ 日玉「マステ」の柄を切り抜いて、モチーフシールに。遊園地、ネコと遊ぶ日や旅行など、文字を書かなくても、自分だけに分かる秘密の目印として。お楽しみの日の気分を盛り上げるのに役立ちます。 ⑥ 日玉出張にはパターン柄、旅行にはエアライン柄などルールを決め、日にちをまたぐ長期の予定はテープで示すと、ビジュアルで予定がひと目で分かります。 ⑦ 日玉毎週の朝活やレッスンなどは、角に三角マークを。書き込みスペースで場所を取らないよう、右上に貼ります。 それぞれのページに、「マステ」のちょこっとアイデア 月間カレンダー以外にも、「マステ」を使うことでページが華やぎ、また使いやすくなるアイデアがいろいろとあります。 写真左 : 年間ビジョン4分割して使いやすく、例えば「仕事」「趣味「家族」「勉強」など項目別・具体的に。あるいは、「1月〜3月」「4月〜6月」「7月〜9月」「10月〜12月」と四半期ごとに分け、細かく目標を見直してみてもいいかもしれません。 写真右 : 月間イベント旅に出る予定の月には、旅先のイメージに近い「マステ」を選んで。大きいビジュアルで気分もUP! 文字を書きこまずにビジュアルのみにしておけば、オフィスや電車の中で横からちらっと誰かに覗かれても、人目が気になりません。 写真左 : デイリーページライン代わりに貼って1日を3分割し、「朝・昼・晩」と分け、それぞれの時間帯のスイッチを切り替え、時間の活用にメリハリをつけます。あるいは縦にラインを引いて、左はスケジュール、右はTO DOという使い分けもできます。 写真右上 :ノートページ備忘録代わりのノートページは、罫線を「マステ」で区切り、使いやすく・見やすく。こちらも線を引く代わりに「マステ」でレイアウト。カードの使用履歴やエクササイズのメモ、レシピなどを控えたりするほか、この使用例のように、好きなバンドのライヴのセットリストを書いておいても、後から余韻に浸れていいかもしれません。 写真左上 :インデックス月間プランニングページや月間カレンダーにインデックスシール代わりに貼って。ワンアクションで、目的のページに飛べる検索性を高めます。 写真左下 :ブックマーク / アテンションクリップに「マステ」をフラッグ状に付けて、よく使うページに貼っておけば、ブックマーク代わりに。そのページをすぐに開くことができ、他のページへの移動も簡単です。 あるいはフラッグに予定やTO DOをペンで記入しておくと自分の注意を引くことができ、やるべきことなどを忘れずに済みます。同じ用件のクリップなら再度使いまわすこともでき、便利です。予定ごとにカラーや柄を決めておくといいかもしれません。 写真右 :下敷き(ストック)EDiT B6サイズ専用の下敷きを「マステ」のストック帳代わりにして、よく使う柄や用途に合った幅にカットしたテープを貼っておくと、かさばらずに手帳と一緒に持ち歩けます。 「マステ」を使って手帳づかいを楽しく、便利に スケジュールシール、ラインマーカー、ブックマークにデコレーション……と、「マステ」ひとつでさまざまな役割を担ってくれるのが分かりましたね。便利なだけではなく、アイデア次第、または選ぶ色や柄次第で、「マステ」はEDiTのシンプルなフォーマットに、遊び心と自分らしさを加えてくれます。 「手帳を開く」という行為自体はシンプルな動作だけれど、その手帳のページを目にすることで、少し前の日々を振り返ってみたり、忙しい日々の中、気分を高めたり、自分を自分らしくリセットするきっかけができたりしますよね。「マステ」は、そんなひとときのお手伝いをするツールになってくれるのです。 色や柄のテイストを選べば、ビジネスシーンや男性にも使ってもらえると思いますし、最初はただどこかに貼ってみるだけでもOK。今回ご紹介したアイデアの中から、「これならできそう!」というものを、どうぞ気軽に試してみてくださいね! 「masté」および「マステ」は、株式会社マークスグループ・ホールディングスおよびリンレイテープ株式会社の登録商標です。 Profile 宇田川一美 Udagawa kazumi雑貨デザイナー 東京生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業後、雑貨メーカーに企画デザイナーとして勤務。 現在はフリーランスとして、メーカーと共同の商品企画、雑誌でのクラフト制作、コラムの執筆やワークショップなど、「雑貨」に関わる多様な仕事をしている。 また、『手づくり文房具(池田書店)』『ちょいワザ文具術(ポプラ社)』『筆ペンで書く ゆる文字(誠文堂新光社)』など多数の著書があり、新しいものづくりを提案し続けている。https://www.facebook.com/k.udagawa/ EDiTの読みもの 一覧へ EDiTブランドTOP