「迷ったら書く」オンもオフも

思考や予定はロジカルに整理
EDiTは手放せない相棒

平野陽子さん / 経営企画室 広報

ゲームやおもちゃを生み出すエンターテインメント業界に勤める平野陽子さん。Web業務やマーケティングに関するキャリアは10年以上、人工知能(AI)を用いた商品企画も経験し、現在は経営企画室の広報課で活躍中です。

自他共に認める"ノート&手帳のヘビーユーザー"の平野さんは、「基本的に黒ボールペン1本でサッと書く」。そんな潔さも魅力的な平野さんに、仕事やプライベートでのノート&手帳の使い方をお伺いしました。

TEXT : ごとうあいこ PHOTO : 吉崎貴幸

「迷ったらまずノート」
手書き習慣は幼少期から

「ノートや手帳は、小学生ぐらいからずっと書いています。もうすっかり習慣化していますね」

 そう言って笑う平野陽子さんのEDiTの方眼ノートや1日1ページ手帳は、文字がぎっしり。業務内容も、プライベートな事柄も、とてもロジカルに整理されています。

「迷ったら手を動かしてノートに書くことをずっとやってきています。子どものころから、原因を考え、それについて感じること、対処方法、自分は何をするかということを全部書き出す癖がありますね」

誕生日会もおこなわれる、広々とした眺めのいいオフィスビル13Fの社食で

誕生日会もおこなわれる、広々とした眺めのいいオフィスビル13Fの社食で

情報やアイデアは断片的に残し
ノートに要点を整理

現在、バンダイナムコエンターテインメントの経営企画室・広報課に勤める平野さん。広報や宣伝、マーケティング業務をベースに、自社の情報やサービスを社外に紹介する公式webサイトのプロデュース、開発のディレクションを担当。2018年は、各管理部門の担当者と連携しながら、社内向けポータルサイトのリニューアルにも携わりました。

「2018年の4月に玩具部門のグループ会社から広報に異動となりました。WEB系の仕事は慣れていましたが、部署によって業務フローは全く違います。最初に私自身が広報課の業務フローについて理解を深める必要がありました。ポータルサイトの案件についても、はじめの6カ月は会社全体の業務を学んだり、担当者や各管理部門に出向いて、情報整理したりすることに集中しました」

アイデアやひらめき、情報収集の段階では、コピー用紙や手帳、またエクセルなどのデジタルツールに断片的に残し、そこからノートに要点を書き出すのが平野さんのスタイル。

「ノートには、どういう話だったのか、どういうふうに自分が質問したのかというのをざっくり書きます。あとから情報を拾えるように、頭の中を整理するために行うという感じです」

馬術部時代からの馬好き。ラッキモチーフでもある馬蹄が付いたカバーはリフィルを替えて、2年継続使用

馬術部時代からの馬好き。ラッキモチーフでもある馬蹄が付いたカバーはリフィルを替えて、2年継続使用

クリエイティビティが求められる
ユニークな社内事業

平野さんには、もうひとつ大切な仕事があります。「グループ会社の中でも、バンダイナムコエンターテインメントが突出して活発」という社内向けイベントを企画・実行するインナーコミュニケーションです。

「異動する前は、おもちゃやIoT系ロボットの企画をしていたので、お客様(ユーザー)に対してどうか、という視点でした。しかし、インナーコミュニケーションは、社内に目を向けます。そのため、社員のモチベーションや会社に対するロイヤリティがアップし、会社の活力を生かしていくにはどうしたらいいか考える必要があります。元々、2006年にバンダイのゲーム部門とナムコという2つの会社が統合されて事業を行った経緯から、異なる文化で育ったそれぞれの会社の社員たちが理解や親睦を深める機会だったそうですが、今では部門間のコミュニケーションの場として、社内行事は大事なイベントという位置付けです」

バンダイナムコエンターテインメントでは、「エンターテインメント」や「アソビ」を軸にした社長発案のインナーコミュニケーションイベントが多数あります。たとえば、社員旅行や運動会のほか、社長の執務室前にある経営企画室で2カ月に1度、お菓子を食べたりゲームを楽しんだりして社員同士の息抜きと交流ができる「アソビモット★デー」や、6年前から恒例の月行事、社長と役員が社員の誕生日を祝うイベント「バンナム誕生会」など。平野さんは、この「バンナム誕生会」を企画・実行する担当者でもあります。

誕生日会当日は、軽食の数量確認からはじまり、プレゼント準備や飾り付けなど、大勢のスタッフといっしょに活躍

誕生日会当日は、軽食の数量確認からはじまり、プレゼント準備や飾り付けなど、大勢のスタッフといっしょに活躍

社長がすごく、社員同士のコミュニケーションを生み出すアイデアマンなので、“いろいろな個性を持つ人が、一体感を持って仕事をしてもらいたい”という思いがあるんだと感じます。バンナム誕生会も、社長や役員との交流に加え、仲間を知り、他の人の仕事を知るという“縦と横のコミュニケーションの機会の活性化”を念頭に置いて、イベントチームのみんなでディスカッションをします。もちろん、キモになる部分は、必ずノートに書いて考えています」

▶︎方眼ノート: 目的、現状、解決策のステップを記す

① テーマごとに表題をつけ、テーマが変われば改ページする

② 「目的/現状(原因)/解決策」という順番で要点を書き出しながら整理

③「理由」となる要素には黄色、「結論」はピンク、大事なポイントは星印など入れて目立たせる

馬術部時代に培った
ロジカルな思考とノート術

オンでもオフでも、平野さんがノートに向かうときは常に、「なぜ/どうして/誰のために/今どんな状況で/これからどうしたいか」ということを意識するそうです。幼い頃から習慣化しているというこの思考がしっかりと確立されたのは、大学時代に所属していた馬術部の影響だと振り返ります。

「私が通っていた大学では、箱根駅伝を走っている陸上部や馬術部など体育会の一部で“練習ノートを書く”という習慣がありました。自分が先輩に指摘されたことやミスなども、書きとめておくんです。書いて残したノートが自分のサポートになります。大学時代も、ものすごくノートを使っていました。書いたものを吸収し終わったら『ありがとう』と言って捨てるんですが、重要なポイントなどは別のノートに抜粋して書き写していました」

大学時代に培ったノート術をそのまま仕事に活かしているという平野さんは、手帳もノートと同じような使い方をしているのが印象的です。

手帳では思考を整理し
マインドセット

「手帳も、ノートと同じように思考を整理しながら書いていますが、書く内容はもう少しマインドに寄ったものもあります。年間プランニングなどは、“何をしたいか”というよりは、“どういうマインドで1年過ごそうか”、という方向で考えますね。その上で、自分の得意な方面とか、ビジネスとプライベートでそれぞれどういった状態がベストなのかということを項目出しします。両方をハード面とソフト面で考えるのですが、たとえば、『自立した生活をしている』はハード面、『いいパートナーがいる、人に恵まれている』はソフト面というように」

そのためのアクションや、“この辺りはできている”、“ここはもう少し”、などをセルフチェックして、翌年に繰り越したり、練り直したりなどもするようです。

▶︎年間プランニングページ :
「どういうマインドで過ごすか」がビジョンの中心

平野陽子さんの年間プランニングページ

① 1年の指針となるビジョン

② ビジョンに対し、どういうマインドで過ごすかを書く

③ ②のマインドで過ごすための行動チェックリスト

④ その年の課題とやりたいことをリストアップ

⑤ オン・オフの月ごとのメインイベントを記入

「マンスリーイベントには、仕事に直結する重要なイベントや展示会を書き込み、プライベートもその月のメイン行事を書いています」

▶︎月間プランニングページ :
モチベーションをアップする、自分へのリマインド

平野さんが気に入っていて、「EDiTを使っている理由のひとつ」、という月間プランニングページには、マンスリーイベントをブレイクダウンして書いたり、その月に発生する主要な事柄や楽しみ、やることなどをメモしたりします。

平野陽子さんの月間プランニングページ

① その月にやることややっておきたいことを書く

② ①に付随してやること、発生するイベントなどを明記。「声かけする」など備忘録としても活用

③ 心がけることなどをふせんやメモで記録

④ 毎月風水カレンダーを貼ってチェックするのも楽しみのひとつ

▶︎デイリーページ : スケジュールとTO DOを一元管理

「仕事の予定はデジタル管理が主ですが、手帳にはTO DOや資料提出についてのメモ、アイデアなどを書いています。自分の体調について記録したりもしていますね。あとは、美術展などに行ったときは、半券を貼るんです。鑑賞直後に感じたことも手帳に書きます」

平野陽子さんのデイリーページ

① 体の不調を感じたときには、後日の振り返りのためにもメモ

② 中央で区切り、左側に時間と予定を記入。右側にはTO DOを書く

③ メモ欄として活用。TO DOが多い場合はここにも記入

④ 手帳と共に愛用するクロス(CROSS)の名入りボールペンは、大学馬術部の大先輩からもらったもの。「美しい筆記具は、信頼感やいい印象が高まることを教わったペン。ずっと使っています」

穏やかな笑顔で話をする平野陽子さん

手帳やノートに書き出して思考や予定を整理し、進む方向にしっかりと旗を立てながら行動している平野さん。プライベートでの興味や関心も仕事のアイデアに結びつくなど、平野さん自身の好奇心や情熱が、手帳やノートの中でキラキラと輝いているようでした。

笑顔の平野陽子さん
平野陽子さん Yoko Hirano
株式会社バンダイナムコエンターテインメント 経営企画室 広報

商品企画を経て、株式会社バンダイナムコエンターテインメントの経営企画室で広報を担当。プレスリリース配信やwebプロデュースのほか、社内イベントによる社内活性化に取り組む。馬術が趣味の文具好き。(2019年3月時点)
株式会社バンダイナムコエンターテインメント : bandainamcoent.co.jp