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文具コンサルタントと文具ソムリエール。
それぞれの「EDiT アイデア用ノート」の使い方。

9月26日、東京・新宿の東急ハンズ新宿店において、文具コンサルタント 土橋正氏と文具ソムリエール 菅未里氏による「EDiT アイデア用ノート」のトークイベントが開催されました。文具を使う側のプロフェッショナルとして、お二人の文具に対するこだわりや仕事術はもちろん、「EDiT アイデア用ノート」の使い方についても、とても興味深く、楽しいトークセッションとなりました。 今回はお二人のトークをダイジェストでお伝えします。

「EDiT アイデア用ノート」のインプレッション。

土橋さん「私は考える時にはいつもノートを使います。このノートは、私の考える作業にしっくりきました。ポイントは2つあって、まずはノートには珍しい横長のスタイルは、発想を広げるにはいいんですね。制約なしで、どんどん広がっていく感じです。もうひとつは、ドット方眼。自由すぎなく、不自由すぎない、ほどよいガイドですね。一般的な罫線だと、文字を書くことになると思います。ドット方眼だと、イラストでも文字でも頭に浮かんだそのままのイメージを描くことができるんですね。これはとても大事なことだと思います。ホワイトボードって、よく見るとガイドラインがあるんです。それにすごく近いものを感じました」

菅さん「罫線でなく、ドット方眼。私はまずここに着目しました。私は濃い色のペンを使うので、はっきりした罫線だと書きづらいし、罫線の幅に合わせて書くことが窮屈に感じます。この薄い水色のドットは、ちょうどいいアシストをしてくれるから、気に入っています」

- - - 横型であることと同様に、このドット方眼は「EDiT アイデア用ノート」のこだわりのひとつです。ドットの間隔、色の濃度など、ここにたどり着くまでには、何回も試し書きをしたり、色校正を行ったりして、ようやく出した結論なんですね。

ノートとふせん。そこから生まれるもの。

- - - それでは、ふせんについてはいかがでしょうか? このノートは、ふせんがノートと一体になったことで、ふせんを使う思考の習慣化や、そこで発散したアイデアをノートで深化させる、といったあたらしい価値を提供しています。

土橋さん「ノートとふせんの関係性について言えば、私はあまり使う方ではないかもしれません。でも、テーマによっては1ページに書ききれないようなこともありますよね。例えば、本の構成を考えたりするときには使います。同じテーマなのにページがまたぐということを避けたいんですね。そうすると、スペース的に際限のない、ふせんを書いては貼るという方法がいいわけです。1日1時間くらいかけて考えて貼る。翌日以降に、それらを検討する時間を設けます。そうすると、これは同じ意味だな、これは違うな、これとは逆のキーワードがあったななど、並び替えたり、削ったりしながら編集していくわけです」

- - - それはふせんの使い方として、一番いい方法ですね。人は枠がある方がアイデアを出しやすいですし、出し切った後で考察するというのもいいです。もうひとつ、ふせんだと仲間とシェアしやすいですね。会社によっては、ブレスト時に、ふせんはもちろん、ペンの種類まで指定していると聞いています。菅さん、いかがですか。

菅さん「私は、ふせんはノートのスペースの中で完結させています。はみ出していたりすると、なくしちゃうんです。このアイデア用ノートは、ドット方眼は両面ではなく、片ページにのみ印刷されています。右ページのみにドット方眼が入っていて、左ページはドット方眼紙の裏なんですね。ノートを開いて、右ページはふせんを貼らずに書くスペースとして、左ページに付箋をまとめて、情報を逃すようにしています。そうすることで、ノートも頭も整理しています。」

以上、2015年9月26日に東急ハンズ新宿店において行われた、文具コンサルタント 土橋正氏と文具ソムリエール 菅未里氏による「EDiT アイデア用ノート」のトークイベントより、一部を抜粋して掲載しました。

土橋 正 氏 
文具コンサルタント。文具の商品企画やPRのコンサルティングなどで活躍。文具ウェブマガジン「pen-info.jp」では、文具コラムをはじめ、海外の文具展示会レポートなど様々な情報発信を行う。

菅 未里 氏
文具ソムリエール。毎日を楽しくする文房具の紹介サイト「STATIONERY RESTAURANT」を運営。文具好きが高じて文房具販売員となり、現在はメディアを中心に文房具を紹介している。