イラストと手描きタイポで綴る思い出コラージュ

小さな1日1ページ手帳に
溢れんばかりの思い出を

筒井 直さん / 大学生

現在、大学2年生の筒井直さん。国際政治や環境科学などを学びながら、学生寮で寮生たちをサポートするRAとしても活動中です。得意の英語力と知識を活かし、家庭教師のアルバイトにも励む筒井さんが、小さなEDiTの1日1ページ手帳にイラストと文字で綴る日常とは。

TEXT : ごとうあいこ PHOTO : 吉崎貴幸

一目で惚れ込んだ
小さなEDiTの手帳

筒井さんが高校生の頃に出会って以来、「惚れ込んでずっと使っている」というのが、B7サイズのEDiT 1日1ページ手帳。スマホと変わらないほどの小ささに衝撃を受けて購入、書き始めると「もうこれしか使いたくない」と思うくらいにフィットしたそうです。

インタビューに応える筒井直さん

「その日あったことや、旅の思い出を記録したり、授業や試験勉強のこと、TO DOやまとめリストなど、その日の気分でテーマを設けて書いています」

そう言って、はにかみながら見せてくれた手帳のデイリーページは、細かく描かれたイラストや文字で埋め尽くされていてびっくり。1ページにぎっしり詰まった情報量の多さに、目を見張るほどです。

文字とイラストでびっしりと埋め尽くされた筒井直さんの手帳

12×横14cmの小さな見開きページには、細かいイラストや文字がぎっしり

幼い頃から絵を描くのが好きで、大好きな絵本『バムとケロ』シリーズ(作・絵:島田ゆか / 文渓堂刊)を繰り返し読んで育ったという筒井さん。「昔からディテールを描くことが得意でした。手帳も余白を埋めたいからB7のサイズがちょうどいい。ここ3年ぐらいはずっとEDiTに描き続けています。もう手放せない(笑)」と話します。

筒井直さんが使ってきた歴代のEDiT3冊

筒井さんが使ってきた歴代のEDiT。初代(一番下)は写真を貼っているページも多く、膨らんでいる

手描きタイポで
思い出をログ

「手帳は“書きたい”と思ったときに書いています。その日に何をしたかということも、時間をおいて少しずつイラストを描き足していくこともあれば、一気に描き上げることもあります。0.3ミリの黒ペンが好きで、“これじゃないと嫌だ”というこだわりはあるかもしれません(笑)」

文字とイラストでびっしりと埋め尽くされた筒井直さんの手帳

下書きをせずに細かなブロックを重ねるように描いていく。ページによってレイアウトも変わり、ひとつとして同じ見開きがないのも面白い

デザイン性に富んだハンドレタリングも得意な筒井さん。アーティストなどの創作にふれ、感化されると自分なりの表現で描いたり、動画サイトを手本にすることもあるそう。

手帳のイラストを指し示す筒井直さん

こだわりのペンによるレタリングで丁寧に描かれた思い出の記録。何気ないエピソードもかけがえのないものに変わる

「デイリーページは、毎日イラストで埋めるわけじゃなく、映画の半券を切り貼りする日もあれば、“最近のカフェ事情のまとめ”やTO DOリストだけを書く日もあります。“こういうページにしたい”という思いで、日々楽しみながら手帳に向かう時間が好きです。試験期間中は、スカスカになりがちですが(笑)」

カフェの紙素材でコラージュされた手帳

カフェ巡りが趣味の筒井さん。カフェの袋やカードをそのまま貼らず、レイアウトに合うようにカットして残すことも

海外生活を経て
育った将来の夢

現在、日本の大学で国際政治学や環境学を中心に学んでいる筒井さんですが、父親の海外赴任に伴い、人生の半分近くを海外で過ごしてきました。

「4歳までは日本、そこからシンガポール、スリランカで小学校までを過ごしました。中学は日本、高校はフィリピンのインターナショナルスクールでしたね。大学入学を機に私だけ日本に戻りましたが、両親は今もフィリピンで暮らしています」

帰国子女で英語が堪能でも、「母国語である日本語のほうが得意」という筒井さんは、英語が母国語のネイティブと英語が第2言語の外国人とでは、流暢さよりも“伝える難しさ”を感じていたそう。それは海外で暮らす成長過程で英語を身につけていった筒井さんだからこそ、大きく感じた壁でもあるのかもしれません。

文字とイラストでびっしりと埋め尽くされた筒井直さんの手帳

「英語だけで描いてみる」とテーマを決めることもある

「日本も海外もそれぞれいいところはたくさんあります。私が日本で大学生活を送ることを選んだ理由は、“言語に縛られずに生きてみたい”という気持ちが大きかったから。あと、やっぱり日本が好きという思いかな(笑)。日本で好きなことをして過ごしてみたかったんです」

幼少期から様々な国の文化や慣習に触れてきたこともあり、筒井さんは折々で、自分の中のアイデンティティを確かめるように自問自答をすることも多かったそう。手帳に書かれた“歴代将来の夢リスト”を懐かしく見返しながら、「教師になりたいと思ったのは、このとき」と夢のはじまりを教えてくれました。

2018年から2020年まで、3冊の手帳の様子

右(2018年)から左(2020年)へ、年を追うごとに手帳のページに描かれる密度が高くなり、情報量が多くなっているのがわかる

「高校の教育プログラムが国際バカロレアだったんです。授業で環境科学を取ったのですが、面白くて、私も教師になりたいと思いました。いまは国際バカロレアのプログラムを履修する高校生に家庭教師をしながら、“教える経験”を積んでいます。将来は、環境科学か日本文学の教師になりたいなと思っているんです」

寮生をまとめ
組織の経験を積む

現在、大学の国際寮で生活をしている筒井さんは、留学生を含む900人の寮生たちをまとめる“RA(レジデンス・アシスタント)”として活動しています。「RAとは、寮生の生活をサポートする学生リーダーを指します。支援活動をしたり、コミュニティづくりに尽力する組織のようなものです」と筒井さん。

大学寮でRAとして活動する仲間と

RAの業務の一環として企画したクリスマスイベント。RAの仲間たちとの思い出の1

「35名いるRAは、総務・広報・人事・生活・会計などの部署で構成され、私は広報部に所属しています。またRAは、“おせちづくり”など寮生の親交を深めるイベントや、ゲストを招いた課外授業の企画・実行をする役目もあります」

RAの活動を「疑似社会経験をしているみたい。“組織で働く”という勉強ができる」と積極的にとらえ、「本当に楽しい!」と満面の笑み。

インタビューに応える筒井直さん

「将来、教師になるなら、RAの経験も役に立つと思ったし、純粋に人が好き。家庭教師のアルバイトが楽しい点と共通するのは、“年下と接することが好き”ということかもしれません。それに、寮のRAの人たちが本当にいい人ばかりで、その中で私も働いてみたいと思って立候補したので、すごく楽しんでいます」。

予定管理はマンスリー
止まらないアナログ愛

スケジュール管理にも、B7の1日1ページ手帳が大活躍。RAのミーティングや大学の課題提出、アルバイトなど、日々の予定はマンスリーページに記入しています。「予定管理は一貫してアナログ手帳」は、高校時代から変わらない筒井さんの習慣です。

手帳のマンスリーページを説明する筒井直さん

小さなマンスリーページにも、細かい文字で予定を書き込んでいる

好きなことを自由に
描いて楽しむ喜び

学業、RAの活動、家庭教師とチャレンジの日々を送る筒井さんの息抜きは、旅行、写真や絵に触れること。そして「食べることも大好き」だと言います。

「登山やハイキングも大好きで、富士山に登った思い出も、もちろん手帳にまとめました。この屋久島での山登りも楽しかったし、このスイスへの家族旅行は忘れられません。両親が日本に帰国したときに行ったお寿司屋さん、ホタテがおいしかったんですよね。それからこのカフェもすてきでした、それと……」

文字とイラストで富士登山の思い出が綴られた筒井直さんの手帳

「山や海など自然に惹かれる」という筒井さんが、特に思い出に残っているという富士登山の記録

デイリーページに描かれたイラストやエピソードをパラパラと見返しながら、心温まる思い出話をたくさん聞かせてくれた筒井さん。先をしっかり見据えながら、キラキラとした瞳で将来の展望を語る姿がまぶしく、印象的でした。筒井さんはこの先も、手帳とともに、のびやかに大きく羽ばたいていくことでしょう。

笑顔で話す筒井直さん

▶︎筒井直さんが、B7の1日1ページ手帳を描き埋めていく様子の動画はこちら>
▶︎筒井直さんのその他の手帳ページはこちら>

3冊のB7 1日1ページ手帳を手に微笑む筒井直さん
筒井 直さん Nao Tsutsui
大学生

スリランカ、シンガポール、フィリピンに在住後、日本に帰国。政治経済を学ぶ傍ら、グルメ探索・料理・写真を楽しむ大学生(2020年3月現在)
Instagram : @nao.tsutsui